24日、地蔵盆や書道教室開催の報告です。
今日24日はお地蔵様の縁日で、池田界隈は地蔵盆のお飾りやがんがら火祭りの大文字送り火等で賑やかになるのですが、今年は疫病の関係でがんがら火は中止、お地蔵様のお祀りも、半分くらい中止になっている模様です。
それでもきちんとお祀りしているところはきちんとお祀りしており、14:00には栄根寺のお地蔵様の供養に招かれ読経をさせて頂きました。今年は疫病の関係で数珠繰りはなし。読経だけで終わりました。
栄根寺のお地蔵さん。京都のお地蔵さんのように、きれいにお化粧されています。お菓子がたくさんお供えされており、近所の子供さん中心に配られているそうです。
いつも栄根寺のお地蔵様のお世話をしてくださっているFさん達。14時からの読経だったで酷暑もあり、世話人さんたちの集まりも例年より少なめでした。
その後、西光寺に戻って15:00から地蔵講の皆様、近所の子供さん達と共に百万遍数珠繰りをしました。
お勤めがはじまるまで、冷房の入った庫裏で待って頂きます。感染症対策の為、玄関でアルコール消毒をして、ゴム手袋をはめてもらっています。
15時から20分程、百万遍数珠繰りをいたしました。密接を避ける工夫ということで、今年は数珠繰りは数珠の中に入って皆背を向けての数珠まわし、昨年も参加してくれた高学年クラスの方は木魚念仏をすることで、お念仏の融通をしあいました。写真は数珠繰りの後のもので、浄土宗が推奨する「ともいき夕陽のつどい」も併修しているので、本堂の中から、西方に想いをよせ、仏さまに手をあわせます。
大人のみなさんも、阿弥陀様に想いをよせ合掌。
その後、住職から少し法話をさせて頂きました。子供向けに話すのは難しい・・・。大人もいるので、中途半端な話になってしまったような感が今年はより強かったです。
本堂での数珠繰りが終わり、仏さまからのお下がりのお菓子を子供さんに配って、場所を庫裏に移動してくじ引きで景品を渡してお開きになりました。子供たちにとってはこちらがメイン行事です・・・(笑)。 …0歳の赤ちゃんも一応参加してます^^;
数珠繰りも無事終え、地蔵講の皆様がお下がりを各協力者のお家へお届けしてくれてひと段落した17時頃、西光寺の送り火を焚きます。
般若心経とお念仏で、棚幡の短冊や、古いお位牌、卒塔婆をお焚き上げします。(…消防局には事前に許可をもらっています。)毎年、がんがら火の大文字送り火と連動する形でと思い送り火を焚いていますが、今年は少し寂しい送り火です。
一時間程ですっかり無くなってしまいました。
月曜日の18時からは書道教室。その準備もしないと・・・。
本日も20時頃まで教室があります。私はさぼってブログの更新中ですが…^^;
今日から新しい生徒さんも一人増えました月曜日クラスは7人が在籍するようになりました。地蔵盆の日と重なったので、書道教室の生徒さんが少しでも仏教行事に触れて帰って頂くのは有難いことです。
数珠繰りも、こども茶道教室の一部の生徒さん達が参加してくれており、こうやってお寺の行事と教室がハイブリッドでコラボレーションのような形???でごちゃごちゃに上手く機能???している(のかどうだかわかりませんが)のは、お寺を守る私たちにっては、とてもうれしい事です。
そんなこんなで今年の夏も過ぎてゆきます。酷暑はまだまだ続きそうですが…。明日は朝7時から、地蔵講の皆さんが後片付けをしてくださります。
<追記>
25日、後片付けをして無事、今年の地蔵盆も終わりました。地蔵講に加入してくださっているお家が、郊外へ引っ越したり、ご高齢で参加できなくなったり、徐々にお守りしてくださる人数が減ってきているのが気がかりで、今後のお祀りの仕方を事を考えないといけない状況になっています…。コロナ禍で大勢集まれない環境ではありますが、今年の地蔵盆の片付けは、少し寂しかったです。
そういえば、実家の弟と電話でやり取りしていて、曾祖父の代、100前のスペイン風邪の頃に作成されたと思われるお地蔵さんのお軸が実家のお寺にあるそうです。...そこには、「疫病不犯」と記されているそうで、現在よく用いられている「疫病退散」ではないんですね。100年前の方たちは、疫病を「どこかへ追いやる」のではなく「疫病にかからないように」と願いを込めていたんですね。つまり、共生の思想がより色濃かったのではないかと、改めて思いました。人間に都合のよいものだけを歓迎する現代の考え方ではなく、人間に都合の悪いものも一緒に生きていくしかないという考え方を、もっと見直さないといけないと個人的には強く思います。
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