10月28日(金)は月に一度の工程会議が開催されました。かれこれ15回目の会議になりますが、工事もいよいよ大詰めになってきましたが、いろいろと問題もありまして…。
いつものように前回の議事録の確認からはじまり過去一ヶ月の工事の進捗の説明、今後一ヶ月の予定工程の説明等がありました。屋根瓦工事がやはり遅れており、11月末頃まで、下手をすると12月までかかるかもとの報告を受けました。
その他、本工事以外の別途工事の内容と見積確認等が行われた後、懸案の北側腰板内部の状況について議論が行われました。
写真の上下左右の統一がとれていませんが、右側の竹木舞が見えている状況で、左のように焼杉板で腰板を敷設していることが発覚したのです…。
素人目には、竹木舞が剥き出しなのはよくない状況と映ってしまうのですが、施工主より耐震上は問題ないことや塗装してもすぐ剥がれる等の説明を受けたものの(文章で提出するように伝えたらきちんと作成していた)、結局腰板を剥がしてやり直ししてもらうことになりました。詳しい施工は竹木舞の最下部、荒壁パネルとの境界線近くに見切り材を取り付け、その上で塗装して竹木舞を隠すことになりました。
事前に施主に確認してから作業をしていたらこんなロスは発生しなかったと思うのですが、向拝上の桔木の設置変更の時も事後報告でしたし、発注者に突っ込まれそうなところは事前に伝えて了承を得てから作業するように、改めて強く意見しました。
その他、別件で今まで以上に作業員の安全管理の徹底を図るよう、工程会議で申し伝えています。
会議は長引き2時間を超えましたが、その後、恒例の現地視察を行いました。写真を少しご紹介いたします。
屋根の丸瓦。古い瓦に寺門?が残っていたので、それを復元してもらいました。
妻飾り。
化粧垂木の小口塗装。右側2つは完成したもの。左側の方は途中のものです。古い木材に塗装するのでどうしてもこうなってしまうとのこと。
新材の部分はささくれがないので綺麗に塗装されています。
歴代上人位牌檀の天井部分もきれいに新調されていました。
脇檀の再移築の状況。
東側脇檀の状況
内陣格天井の修理状況。抜けている絵は保管してあり再度貼り付けます。
外陣竿縁天井の修理も完了したようです。隙間は天井裏から板を貼って補修。板を変える必要のあるところは古色塗装しています。よく見ないとどの部分が取り換えたのか判りません。
地震対策で堂内も小壁が随分と増えました。
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