連日、日本画の井上先生が境内の桜の木のスケッチの為、来寺くださっています。
先生のライフワークの一部として、本堂の全ての天上絵、壁画等、新たなデザインで描いてもらいたい旨、お願いしておりますが、先ずは約2年後の本堂修理完成に合わせる形で、現在欠落している折上天井部分に絵を入れてくださるようにお願いしています。その折上天井部分には、西光寺の桜を描いてもらう予定で、その為に当寺まで連日足を運んで頂いております。
地方都市の一寺院としては、当山の本堂は金箔塗りの柱が残っていたり、絵天井が残っていたり、豪華絢爛で過去の西光寺の栄華を推し量る事ができる荘厳がたくさん残されていますが、この文化財を数百年先に伝え残してゆく事も、お寺を守る私たちの役目です。
今回の修理は、400年近く前の建築様式が残されている本堂を、200年後の未来に残すための修理工事になります。予算に限りはありますが、古きよき材料は極力そのままの形で残し、主に耐震補強を中心といた改修となりますが、井上先生のご厚意等で、往時の煌びやかな本堂が蘇るのが今から楽しみです。
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