3月11日(金)、池田市教育委員会の皆様、並びに一般の方2名が本堂の視察にいらっしゃいました。
承応、元禄、文政年間の3枚の棟札の記録からはじまりました。
かなり鮮明に文字が読み取れます。文政五年の棟札は、「奉再建」とありますが、学識経験者の城光寺先生の話によると、「新築」ではなく、「修理」と同じ意味だそうです。「修理」なので、古い承応元年の棟札も棟木に添えてあったのでしょう…。
本堂内部での視察も終わり、足場を登り屋根の視察へ。
大きな丸太の桔木が見えます。工務店さんの話によると、支えとしてあまり機能しておらず、新らしい材木で新調するとのことです。ちょっと勿体ない気もします…。
一般の見学者の方が帰られた後も、教育委員会の皆様の調査が続きました。
屋根から降りてきて再度本堂の内部調査。先生の話によると、来迎柱は檜材のようで、承応元年の可能性が高いとのことでした。
来迎柱近くの柱は欅材を使用しています。こちらは元禄の修理の際のものかも知れないと仰っていました。朝10時半頃から約2時間、細かな視察が行われました。
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