4月7日は法然上人のお誕生日です。
その日に池田市教育委員会による仏像の調査(第2回目)があり、終日、学識経験者の吉原先生他、学芸員の方々が調査にあたって下さりました。
午前中は涅槃図の調査。約400年前に作成された池田市でも最大級の絹本涅槃図です。
お昼からは御本尊様の調査、宮殿から取り外してみると、台座が収まるようにすっぽりと穴が開いていました。宮殿も随分と傷んでいます。本堂改修を機に何とかしたいのですが、資金面でちょっと厳しい面があるので、どこまで修理資するか、総代さんと相談が必要です。
宮殿から取り出された御本尊の阿弥陀三尊像。明治期に九鬼隆一氏より安阿弥(快慶)作の鑑定を受けています。令和の時代の鑑定結果は如何に・・・。写真に何十枚、何百枚も納め、この後先生がじっくりと解析してくれます。
後光部分に裏書が見つかりました。後光と蓮台は後の時代(江戸)につくられたものだと、西光寺に出入りしている仏師さんが以前から指摘して下さっておりましたが、寛文年間に渡邊宗徹氏より寄進があったと書かれています。ちょうど350年前の出来事です。仏像彫刻は江戸時代が最盛期だそうですが、後光上部の反り等、当時の技術が結集しているそうです。
御本尊様の調査が昼から夕方まで続きました。脇侍の観音様と勢至様は後日の調査となります。
以上、現場リポートでした。
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