前回は池田市最大級の涅槃図の調査と快慶作と明治24年に鑑定された御本尊の阿弥陀如来様の調査でしたが、今回は、御本尊脇侍の観音菩薩と勢至菩薩の調査。その後善導大師像と法然上人像、釈迦三尊像の調査が終日行われました。
学識経験者の吉原先生をはじめ、池田市から多くの皆さまがお手伝いに来てくださいました。墨書は釈迦三尊像裏面から、「為宗徹菩提」と「仏像の名前(釈迦如来…など)」が見つかりましたがそれ以外は解りませんでした。詳しい調査は全ての調査が終わった後日となりますが、彫刻の様式等から江戸時代に制作されたものと推測されるようです。300年程前の仏像で、膠が弱くなり接着が外れた部分や後光(向拝)等の繊細な細工の彫刻はヒビが入って危険な状態になっています。少しずつ、いずれは手を入れていきたいと思います。
善導大師と法然上人の体内に何か文書を収めたような跡がありました。今回は解体調査は行いませんが、(いつになるかわかりませいが)将来的には胎内文書も調べてみたいです。
次回の調査は4月28日に行われます。
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