毎年お正月の7日は、止々呂美地区の檀家様、総代の皆様が西光寺に集まり、標題の会を開催するしきたりが永年続いています。いつ頃からのしきたりなのかわかりませんが、きっと江戸時代から続いている伝統行事であると思います。
午前11時に一の間と三の間の襖が開き、住職と止々呂美の檀家様が対面、居ながら三唱三礼を経て、盃交換を交わし、止々呂美の総代様からのご挨拶、住職からの挨拶の後、最後に十念をお称えし、襖が閉まり、新年の賀詞交換を終えます。たった15~20分程の出来事ですが、江戸時代は止々呂美と池田といえば地理的に少し離れていますし、止々呂美の檀家様と住職が対面することも年に数回であったと考えられ、時間距離の縮まった現代以上に、貴重な対面式であったと思われます。モータリゼーション化が進む以前の時代は、止々呂美から大八車に布団をのせてご来寺され、一泊して止々呂美にお帰りになられていたと聞いています。時代と共に簡素化されつつある儀式ですが、このような伝統儀式は後世に伝え残してゆきたいです。
止々呂美地区の皆様との対面式の後、今年初の総代会を開催いたしました。年中行事の確認と、今年は浄土宗開宗850年の歳にあたる為、総本山知恩院への団体参拝の企画や、西光寺での浄土宗850年慶讃法要について、意見を出し合い、12時過ぎにお開きとなりました。
止々呂美地区の檀家の皆様。対面式が終わり、止々呂美の総代様より今年の年中行事の確認等がありました。写真撮影は許可を得ています。
西光寺の檀家総代の皆様(止々呂美の総代様は対面式のため別部屋にいます)。西光寺の諸行事の運営を掌っていただいています。こちらの写真も許可を得て掲載させて頂いています。
なお、2月は西光寺での大きな行事がないため、少し早めですが、去年の大晦日に西光寺の大きな涅槃図を本堂でお祀りしており、1月中にお参り頂く多くのお檀家様、各種教室に参加されている皆様に、涅槃図を拝観頂いてお帰り頂いております。
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